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SNSが盛んになってから随分と月日が経ちました。
最近ではX、FaceBook、Instagram(Thereds)、Youtube、LINEなどのSNSに多くの人が集まり、活発に活用されています。

Webサイト制作の現場にいると、「WebサイトはSNSがあるからあまり活用していない」「WebサイトよりSNSの方が便利」などといった声も聞こえてくるほど、Webサイトの代わりとして運用されている人も多いのではないでしょうか。Webサイトの更新が止まっている代わりに、SNSを盛んに運用している事例も拝見します。

しかしビジネス的な視点でみると、SNSのみ利用される場合はリスクがあります。
そこで今回はSNSとWebサイトの良い関係性を考えてみようと思います。

SNSの良さとウィークポイント

SNSの良さはとは?それは「写真や文章、動画の投稿が手軽に出来ること」「同じ趣味などの仲間と繋がれること」「いいねやDMなどのメッセージで簡単にコミュニケーションが取れること」などでしょうか。実際の生活で知っている人とのコミュニケーションだけではなく、SNS上で知り合うことも出来ますので、今まで出会えなかった人と出会う事が出来ます。多くの人と人とが出会い、簡単に情報交換が可能な場がSNSの良さなのだと思いますが、最大のポイントはそこに「多くの人が集まっている」ということだと思います。

しかし優れたツールでも少し方向性を誤ったり、他に人気のツールが登場すれば、さほど執着もなく人々は離れていき、そのSNSの良さは失われていきます。急なアカウントの停止等により、積み上げた情報が一気にSNS上から失われ機能しなくなる恐れもあります。

SNSは非常に優れたツールですが、海外の企業が運用する無料サービスである以上、ネット上のビジネスの軸足をおくには危うい部分がありますので、あくまで情報を拡散しコミュニケーションを取るための窓口と考えておいた方が良さそうです。

自社Webサイトの良さとウィークポイント

Webサイトの良さとはなんでしょうか。
SNSと比較した場合の最大のメリットは、やはり自らが設計しWebを活用した仕組みで、コンテンツを制作する事が出来ます。SNSに比べてコストは掛かりますが、作り上げたコンテンツを蓄積しながら育てていく事が出来ます。この育てていくという作業は、自社のサービスや商品・もしくは企業自体のブランディングにも効果的で、こだわりのあるコンテンツを構築する事も可能です。

一方SNSと比べ弱いところは、サイト自体が独立した存在である場合が多く、そのWebサイト自体(企業・サービス・商品など)に魅力や興味・目的がなければ人が集まってこないということです。人に見ていただくためには流入元をしっかりと計画しておく必要があります。一般的に流入元としては、SNSなどの各種ツール、検索エンジン、広告、オウンドメディア(パンフレットなども含む)などです。

「SNS」はX、Facebook、Instagram(Thereds)、Youtube、LINEなどがよく活用されています。また検索エンジンからは、検索順位の上位を狙う「SEO対策」、Adsenseなどの検索エンジンやポータルサイトに出稿する「有料広告」、Googleの地図検索でサイトの表示を狙う「MEO」、Googleでビジネス情報を掲載するGoogleビジネスプロフィールなどです。
地域性を絞らず広く展開することもできますし、地域性のあるビジネスでは地図検索やビジネスプロフィールでローカル性を高めていく方法も効果があります。この様にWebサイト単体ではなく、検索エンジンや広告、そしてSNSを利用して、集客をされているケースが非常に多いです。

自社ツールという「オウンドメディアの強み」を持つことで、必要な情報をコントロールした発信ができ、営業・広報活動の中でブランディングが可能になりますが、一方集客性が弱いところを別のツールでSNSで補うことが必要となります。

自社のWebサイトを中心に各種SNSの利点を活かすことを考える

自社サイトはもちろん、各種SNSツールにもそれぞれに特化した良さがありますので、話をとりまとめますと「自社Webサイトを中心に、SNSや検索エンジンなどの利点を活かした、幅広い集客・広報活動を展開する」ことが大切だといえます。

例えば「X」は情報の拡散性に優れています。広く拡散することはメリットですが、匿名性が高く同じ人が複数のアカウントを持っていることも多く、掲載されている情報の信頼性も低い場合があります。広まりやすい反面、炎上しやすいリスクもありますし、最近では投稿が収益化されたことで、インプレッションを稼ぐだけの目的で運用されているケースも多くみられます。

「Instagram」は写真の投稿が必須なため、リアルな生活の一部が垣間見えることで、情報の信頼度は「X」よりは高い傾向です。ただしInstagram自体の情報拡散能力が低いため、フォロー外の幅広い層にアプローチすることは苦手だといえます。また趣味性が高いアカウントが多いので、アカウントの趣味嗜好が強く反映するSNSです。

「Youtube」は趣味・ビジネス・教育・エンタメと幅広いジャンルで人気があり、Youtubeに掲載が無いジャンルを探す方が難しいほどです。動画という情報量が多いコンテンツのため、運用する側からみると「サービス・商品のアピール、ブランディングに使いやすいSNS」ですが、映像をつくる制作コストが高いため運営には体力が必要になります。
数年前まではYoutuberという存在が目立ちましたが、数年前のコロナ期を境に「ビジネスでの運用」をされるケースが増えており、現在は広報活動の有力なツールとして注目されています。

最後に

今回は自社WebサイトとSNSなどの外部ツールの役割のお話を考えてみました。
「こんなに色々やらなくてはいいけないのか…大変だ」と思う方もいるかもしれませんが、ビジネスで競合より1歩リードするためには必要なことだと思いますので、ぜひそれぞれのツールの利点を活かしながら、計画的に運営されることをお勧めいたします。

お客様からは「自社サイトを運用するコツは?」「複数あるSNSをどう活用したら良いのだろう?」というお悩みもよく伺いますので、今後また「自社サイトを運用するコツ」も考えてみようと思います。長文お付き合いいただきまして、ありがとうございました。